田んぼが広がるのどかな田園風景の中に、しっくりと溶け込んでいるTさんの家。農業を営むご主人の実家の敷地に、若い夫婦が建てたのは、大きな三角屋根と煙突が特徴の薪ストーブのある家です。
「元々、主人の実家に薪ストーブがあって、家を建てるならぜひつけたいというのが希望だったんです。薪ストーブにするなら、きっと家の構造や耐久性などのつくりも普通とは異なるだろうと思い、実績の高い北清建設さんなら間違いないと考えお願いしました」と奥さんは話します。
目の前に広がる水田を見渡せるロケーションがこの家の主役。それに面するように、大空間の吹き抜けを設けたLDKに、薪ストーブがとてもよく似合います。床はカバの無垢フローリング、壁の珪藻土は手の届く分は自分たちで塗りました。
建てる前は薪ストーブだけで暖房が足りるのか不安でしたが、実際に北清建設で家を建てたオーナーに話を聞いたり、その暖かさを体験させてもらって安心したそう。ひと冬を越しましたが、暖かさは十分。無垢の肌触りが心地よく、冬でも裸足で過ごすほどでした。「薪ストーブは、体の芯から温まる気がします。それに火が見えるのは気持ち的にも落ち着くんです。ずっと火を見ていたいですね」と奥さんもすっかりお気に入りとなりました。
お子さんが小さいので、キッチンに立てばどこでも見渡せて、ユーティリティへの動線もよい間取りはとても便利です。木を使った造作やタイルなど、デザイン面でも担当の猪田さんとのきめ細かなやりとりで要望以上の仕上がりに。忙しいご主人も、薪ストーブを囲むのを楽しみにしていて、家でくつろぐ時間が少し増えたそうです。